振興調整費文部科学省平成20年度科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業 津田塾大学女性研究者支援センター主催 夏の合宿2010

2009年と2010年の合宿の様子をご紹介します。
2010年の開催レポートでは、実習とイベントの動画をご覧いただけます。
2009年の開催レポートでは、写真と参加者の皆さんの感想をご紹介します。

津田塾大学女性研究者支援センター主催 夏の合宿2010 開催レポート

2010年の合宿の様子をまとめた、全8チャプター 8分24秒のビデオです。
チャプターの切り替えはプレーヤー下部の 次へ[進む]と 戻る[戻る]のボタンで行えます。
全画面表示ボタン フルスクリーン を押すと大きな画面で閲覧できます。

チャプター解説
  1. オープニング(1:28):女性研究者支援センターと夏の合宿2010の概要
  2. 実習A 未来の電子おもちゃ(1:20):LEGO社のWeDoを使った「ものづくり」実習
  3. 実習B ロボットデザイン(1:28):NEC PaPeRoを使ったロボット制御プログラミング
  4. 実習C 楽しむ微積分(0:54):セッセンサーを用いた微分積分の体験型実習
  5. 実習D 楽器づくり(0:52):音階の規則性と数学の関係性をテーマにした体験型実習
  6. 実習E デジタルアルバムづくり(0:43):iMovieとiPhotoによるムービー制作
  7. 世代連携イベント 卒業生による座談会(0:30):津田塾の卒業生3名による座談会
  8. 世代連携イベント 在学生によるポスターセッション(1:09):津田塾の学生による研究発表

津田塾大学女性研究者支援センター主催 夏の合宿2009 開催レポート

合宿1日目(8月14日)

オリエンテーション

学長とセンター長による歓迎の挨拶から合宿がはじまりました。センターの職員と学生スタッフの紹介、合宿中の注意事項の説明がありました。

飯野学長
高橋センター長
来住プロジェクトリーダー
学生スタッフのみなさん

集合写真の撮影

オリエンテーションの後に、キャンパスの中庭で記念写真を撮影しました。

ハーツホンホールの前で
好天に恵まれました

キャンパスツアー

津田塾大学のキャンパスを見学しました。学生スタッフが案内役となり、参加者は数人のグループに分かれ、ハーツホンホールや生協、AVセンターなどを巡りました。

グループに分かれてツアー開始
学生スタッフが案内役
伝統のある校舎
生協はこっちです
次はどっちかな…
そろそろツアー終了です

実習A PartI iPod touch入門

アップルジャパンの協力により、合宿中はiPod touchが参加者に貸し出されます。益田 玲子氏(アップルジャパン)より、iPod touchの基本操作などを説明していただきました。

益田先生です
電源が入りました!
基本操作の説明中
皆さんすぐに操作に慣れました
参加者の感想[実習A PartIについて]
  • 初めてiPod touchを操作しました。以前から興味があったので、今日このような実習ができて、とてもうれしかったです。
  • CMで見ていたiPod touchが触れただけでうれしかったです。三日間借りられると聞いてうれしく思いました。こんなに充実した機能があるとは思っていなかったです。

実習B ソフトウェアを手作りしてみよう

Scratchというプログラミングソフトを使って「未来の動物図鑑」をテーマにプログラミングに取り組みました。プログラミングの基礎を学習した後、参加者各自が好きな動物をペイントツールで描き、動作を考えてプログラムを作りました。

まずはプログラミングの基本から
Scratchは操作も簡単です
学生スタッフも優しく指導
参加者の感想[実習Bについて]
  • プログラミング言語を覚えなくても日本語で考えたままプログラムができたのが新鮮で面白かった。
  • 自分で描いた絵が動いたりするのが楽しかったです。普段インターネットくらいしか使わないので新鮮でした。

津田塾大学の学部生、院生によるポスターセッション

津田塾大学の理系専攻の学部生と院生が、自分達の取り組んでいる研究や大学での勉強について、ポスターを使って発表会を行いました。

11名が9つのポスターを発表しました。ポスターの発表タイトルは以下のとおりです。

カラフルなポスターが並びます
研究について力説中!
参加者の感想[ポスターセッションについて]
  • ポスターがまず見やすくて良かったです!私たち高校生でも理解しやすいように工夫がされており、また、わかりづらいところに関しては、大学生の方々が丁寧に説明をして下さったので助かりました。
  • 自分の研究を胸を張って発表する先輩の姿がかっこよかったです。文系女子もよいのですが、理系もこんなにステキだとは・・・。

合宿2日目(8月15日)

実習C パーソナルロボットをデザインしてみよう

NEC C&C イノベーション研究所の協力のもと、NECのコミュニケーションロボットPaPeRoを使った実習に取り組みました。「未来のホームロボット工房」をテーマにして、グループごとにオリジナルのホームロボットをデザインします。PaPeRoの動きは実習Aでも使ったScratchによってプログラミングし、衣装を工作して発表会を行いました。

タッチセンサーを探してます
うまく動くかな?
みんなで動きを研究中
服の大きさは…
娘を心配するパパPaPeRo
天使と悪魔の融合?です
コナンPaPeRoは犯人さがし
色々なPaPeRoができました
参加者の感想[実習Cについて]
  • 今までに、ロボットを見ることはありましたが、自分の書いたプログラムでロボットを動かしたのは初めてで、ロボットの持つ大きな可能性を感じることができました。
  • 自分達でシナリオをつくったり、プログラミングをしたり、少し難しいと感じる場面もあったけれど、逆にそれが面白かったです。

実習D 触って、見て、楽しむ微積分

何森 仁氏(神奈川大学)の指導のもと、何森先生オリジナルの教材を使い、微積分を楽しみながら理解できる実習に取り組みました。

何森先生です
ここはね…
説明を聞いて実習中
みんな真剣です
参加者の感想[実習Dについて]
  • 数学は苦手なので緊張していたけれど、先生が気さくな方で説明もわかりやすくて、普段の授業とは違う視点で久しぶりに数学って楽しい!と思いました。
  • 直線を拡大していくと円になった過程を見るのがとても面白かったです。(授業の教材の)セッセンサーを数学の先生におみやげにしようと思いました。

実習E 音階の成り立ち調べと楽器づくり

足立 久美子氏(津田塾大学、横浜市立大学)を迎えて、音楽と数学の関係をテーマにした実習に取り組みました。ギターのフレット間の長さを調べて法則性を導き出し、各自が異なる音階で鳴る笛を作りました。最後はみんなで作った笛で合奏をしました。

足立先生です
ギターを片手に
講義中も楽しそう
フレットの間隔をメモします
参加者の感想[実習Eについて]
  • ギターのフレットの長さをはかったり、普段なかなかできないようなことをすることができてよかったです。元々、音楽にとても興味があったので今回に実習で音を数学を通じて考えたり、実際楽器を作って演奏したりとても面白かったです。
  • 楽器の音階も数学的に意味があるなんて今まで考えもしなかったので、貴重な体験ができたと思います。

津田塾大学の卒業生による座談会

理系分野で活躍する津田塾大学の卒業生、緒方 明子氏(東京大学大学院人間環境学専攻)、梶山 朋子氏(早稲田大学人間科学部人間情報科学科助手)、山本 千尋氏(日本電信電話株式会社 NTT サイバーソリューション研究所 社員)の3名をお迎えして座談会を行いました。理系の職業について、高校時代の勉強や受験についてなど、参加者からの質問に丁寧に答えてくださいました。

卒業生の皆さん
卒業生に質問中(緊張!)
あっという間の1時間でした
ありがとうございました
参加者の感想[座談会について]
  • 3人ともとてもかっこよかったです。理系の女という感じがしました!卒業後の具体的な進路の様子など聞くことができ、良かったです。
  • 大学生活や勉強面などリアルに聞けたのでとてもためになりました。

合宿3日目(8月16日)

実習A PartII Podcastづくり

益田 玲子氏による指導のもと、合宿の思い出をPodcastムービーにまとめました。GarageBandとiWebというソフトを使ったPodcast製作法を学び、それぞれの思い出がつまったPodcastムービーを完成させました。

まずはソフトの基本操作
来住先生からもアドバイス
BGMはどれにしようか悩み中
タイトル画像を作成中です
参加者の感想[実習A PartIIについて]
  • CMを作っているみたいで、本当に楽しかったです。
  • 自分のiPodで、いつもpodcastって何?って思っていたことがやっと理解できて、とても勉強になりました。

閉会式

最後に閉会式を行い、無事に3日間の合宿が終了しました。みなさん、お疲れ様でした。

高橋センター長の閉会挨拶
来住先生からのメッセージ
参加者の感想[夏の合宿全体について]
  • 無料でここまで充実した合宿に参加させていただいて、なんだか申し訳ないです。想像していたものとは違い、誰でも簡単に楽しめるようなプログラムだったので、安心しました。1人で参加している子が多く、友達も全国各地にたくさんできてよかったです。中学から受験した学校は全て共学で今の学校も男子の方が多いので、女子だけの生活は新鮮でした。おみやげまでいただき、本当に良い思い出になりそうです。ありがとうございました。
  • 本当に全てのことが楽しくて、興味があることばかりで、あっという間に三日間が過ぎていきました。参加してよかったです。
  • 大学進学を前向きに考えられるようになりました。「研究」というのはどういうことをするのか、いまいちわからなかったのですが、二日目のポスターセッションや三日目の座談会を通して少しだけわかったような気になれました。
  • 最初は不安でしたが、全ての実習を終えこの三日間を振り返ってみると、とても良い夏の経験ができたのではないかなと思います。同じ目的を持った全国から集まった同年代の人達と話すことがごく新鮮で、彼女達と学んだことは私にとってはよい刺激となりました。パペロなど初めて触れるものや見るものばかりで、授業もすごくわくわくしながら取り組めました。この合宿をしっかり進路選択に役立てたいです!!
  • 行く前はすごく不安でしかたまらなかったのですが、実際に行ってみたら友達もできて、楽しく充実した3日間が過ごせました。学生アシスタントの方とも仲良く話せて良かったです。3日間本当にお世話になりました。ありがとうございました!
  • 最初はすごく緊張しました。でも1日1日が濃くて楽しかったです。これから数学頑張ろうと思いました。